2007-2008年 秋冬コレクション

2007-2008年　秋冬コレクション　　直線と曲線のエレガンス
直線と曲線がそれぞれ生み出すエレガンス。ミラノで開かれている２００７～２００８年秋冬コレクションでは、相反する二つのシルエットが、モダンな女性像を作り出している。
ジョルジオ・アルマーニが提案したのは、空気をはらませたような、丸みを帯びたスカートだ。組み合わせたのは、体の線に沿ったジャケットやコートなど。アルマーニは“新しい超女性的なシルエット”と表現する。
エトロも、スカートやパンツ、ひざ上丈のブルゾンなど、緩やかな曲線のカプセル型でまとめた。
一方、直線で優美さを表現したのが、プラダ。０７年春夏コレクションでも見せた直線的なシルエットを、コートやスカート、ジャケットなどに引き継いだ。ジャケットの肩口からスカートのすそに向かって色味を段階的に変化させたり、ハイソックスを合わせたりして、縦のラインを強調した。
ボッテガ・ヴェネタもＡラインのドレスなど、すっきりとした直線的なデザインが主流。ウールやカシミヤなどの高級素材を巧みに加工し、上品で軽快な印象さえ与える服に仕立てた。
前シーズンのミラノを象徴した未来的で力強いシルエットは少なくなった。代わって登場しているのは、ややボリュームのある優美なスタイル。これらのデザインは、どのような女性たちを引き付けるのだろうか。


【YOMIURI ONLINEより】

ボレロ